税理士の仕事と税理士試験

税理士は税理士法にもとづく国家資格の一つです。所得税、法人税、相続税、贈与税、事業税などのさまざまな税に関して、申告などの税務代理、税務書類の作成、税務相談の事務を行うことが主な仕事となります。それに加えて、主に会計の側面から企業の経営コンサルタントとして活動する税理士もいます。

弁護士と公認会計士は自動的に税理士としても業務を遂行することが認められますが、それ以外の者が税理士になるには原則として税理士試験を受験し合格する必要があります。試験科目は、所得税法、法人税法など税法に属する科目と、簿記論や財務諸表論といった会計に属する科目の合わせて11科目あり、このうち5科目に合格すれば試験に合格となります。

この5科目は必ずしも1度の試験で全て合格する必要はなく、1度合格した科目はずっと有効なので、何年かかっても最終的に5科目に合格すれば試験に合格することになります。受験者に占める最終合格者の割合は2%程度で推移しており、かなりの難関であることがわかります。